今回は「仮定法」について書いていきます
仮定法について何となくしかわからない、過去に学習してたけど文法や意味が思い出せないなど、それぞれあると思いますが、この記事で一から学習していきましょう
以下いずれかに該当する方向けに記事を書いています!
●そもそも「仮定法」って何?
●「 仮定法 」の使い方がイマイチわからない
●「 仮定法 」を使った例文を知りたい
それでは見ていきましょう!
◆「仮定法」とは
「仮定法」とは簡潔に言うと、「起こる可能性がかなり低い出来事や、事実とは異なる出来事」を仮定して表現する用法です
まずは日本語で例をあげていうと↓↓なんかが該当します。
無意識のうちに全員が日常で仮定法を使っているでしょう
・私があなたなら海外で働くことができるだろう
⇒ 「私があなたなら」という事実とは異なることを仮定している
・空を飛べたらなぁ
⇒ 「空を飛ぶ」という事実とは異なることを仮定している
・10億円持ってたら欲しいものは全部買うだろうね
⇒ 「10億円を持っている」という実際に起こる可能性がかなり低い出来事を仮定している
ifを使った文章で例えば「もし質問があれば聞いてね」なんかが作れたりしますが、
これは仮定法ではなく直接法という用法です
ifを使用して「十分に起こる可能性がある」ものや「単なる条件」であったりを表現する場合は直接法という用法なので、仮定法とは別物であることを覚えておきましょう
ifについてはこちらで書いてます
◆「仮定法」の使用パターン
仮定法は以下の3パターンの使い方が存在します
①仮定法過去
⇒ 現在の事実に反することを仮定して表現するパターン
②仮定法過去完了
⇒ 過去の事実に反することを仮定して表現するパターン
③仮定法未来
⇒ 実現性がかなり低い未来の出来事を仮定して表現するパターン
以降でひとつずつ例文とともに見ていきましょう
◆「仮定法過去」の使い方
「仮定法過去」とは現在の事実に反することを仮定して表現するパターンです
日本語だとこういったパターンが仮定法過去に該当します
・私があなたなら海外で仕事ができるだろう
・もし10億円持ってたら欲しいものを全部買うだろう
・彼女がいればなぁ
・空を飛べたらなぁ
上記の日本語を英文にすると以下の通りです
・If I were you, I could work overseas.
⇒ 私があなたなら海外で働くことができるだろう (※私があなたになるという不可能なことを仮定)
・If I had 1 billion yen, I would buy everything I want.
⇒ もし10億円持ってたら欲しい物を全部買うだろう (※実際は10億円を持っていない)
・I wish I had a girlfriend.
⇒ 彼女がいればなぁ (※実際は彼女がいない)
・I wish I could fly in the sky
⇒ 空を飛べたらなぁ
なぜ「現在の事実に反することを仮定」なのに英文に「were/had」が使われるの?だとか
何で「I were」になると?と思われる方もいるでしょう。
「仮定法過去」を英語で表現する基本形は以下の通りです
・if + 主語 + 動詞の過去形 + ~~, 主語 + 助動詞(would/couldなど) + 動詞の原形 + ~~
⇒ もし○○なら、□□するだろう / もし○○なら、□□できるだろう
・I wish + 主語 + 動詞の過去形 + ~~
・I wish + 主語 + 助動詞(would/couldなど) + 動詞の原形+ ~~
⇒ ○○ならなぁ、○○できならなぁ
「現在のことを仮定して表現」の場合に過去形を使って表現する、そこに「事実ではない」というニュアンスが付加されるイメージです
主語が「I」の時に「was」ではなく「were」を使用する理由も、あえて「were」を使うことで、そこに反事実のイメージを付加させるためです
◆「仮定法過去完了」の使い方
「仮定法過去完了」とは過去の事実に反することを仮定して表現するパターンです
日本語だとこういったパターンが仮定法過去完了に該当します
・もし昨日彼に会っていたら、本を返せたのに
・ もし2020年に東京でオリンピックが開催されていれば、スタジアムでサッカーを観戦しただろう
・その場にあなたも来れてたらなぁ
上記の日本語を英文にすると以下の通りです
・If I had met him yesterday, I could have given the book back to you.
⇒ もし昨日彼に会っていたら、本を返せたのに
・If the Olympics had been held in Tokyo in 2020, I would have watched soccer at the stadium.
⇒ もし2020年に東京でオリンピックが開催されていれば、スタジアムでサッカーを観戦しただろう
・I wish you could have been there.
⇒ その場にあなたも来れてたらなぁ
「仮定法過去完了」を英語で表現する基本形は以下の通りです
・if + 主語 + had + 過去分詞 + ~~,
主語 + 助動詞(would/couldなど) + have + 過去分詞 + ~~
⇒ もし○○だったら、□□してただろう / もし○○だったら、□□できただろう
・I wish + 主語 + had + 過去分詞 + ~~
・I wish + 主語 + 助動詞(would/couldなど) + have + 過去分詞 + ~~
⇒ ○○だったらなぁ、○○できてならなぁ
仮定法過去の場合は過去形を使用しましたが、
仮定法過去完了では時制はさらに過去を指しているため、過去分詞を使用します
◆「仮定法未来」の使い方
「仮定法未来」とは実現性がかなり低い未来の出来事を仮定して表現するパターンです
「可能性が低い未来」にも2パターン存在します。以下が仮定法未来に該当します。
①可能性は低いが、ありえなくもない未来
⇒ 明日万一雨が降ったら出かけないだろう
※雨が降る可能性が低い状態であることが前提
②可能性が低く、ほとんどありえない未来
⇒ もし海外に住むことになれば、アメリカに住むだろう
※海外に住む可能性がほとんどない状態が前提
上記の日本語を英文にすると以下の通りです
・If it should rain tomorrow, I would not go out.
⇒ 明日万一雨が降ったら、出かけないだろう
・If I were to live abroad, I would live in the U.S.
⇒ もし海外に住むことになれば、アメリカに住むだろう
「仮定法未来」を英語で表現する際の基本形
①If + 主語 + should + 動詞の原形 + ~~,
主語 + 助動詞(would/couldなど) + 動詞の原形 + ~~
⇒ 万が一○○なら、□□するだろう / □□できるだろう
②If + 主語 + were to + 動詞の原形 + ~~, 主語 + 助動詞(would/couldなど) + 動詞の原形 + ~~
⇒ もし○○なら、□□するだろう / □□できるだろう
実現性が十分あるような未来を語る場合は「仮定法未来」を使用する必要はありません。
通常の「if」を使用した文章でよいでしょう
◆練習問題
・I ___ I ___ 10 years younger.
10歳若ければなぁ
・___ I ___ ___ more time, I would have ___ more.
もっと時間があったら、もっと勉強してたろうな
・I would not ___ that If I ___ you.
私があなただったとしたら、それを食べないでしょう
・I ___ he ___ come with us yesterday.
昨日彼も私たちと一緒に来れてたらなぁ
・If you were ___ get money, ___ ___ ___ you want?
お金を貰うとしたらいくらほしい?
答え↓↓↓
・I wish I were 10 years younger.
10歳若ければなぁ
・If I had had more time, I would have studied more.
もっと時間があったら、もっと勉強してたろうな)
・I would not eat that If I were you.
私があなただったとしたら、それを食べないでしょう
・I wish he had come with us yesterday.
昨日彼も私たちと一緒に来れてたらなぁ
・If you were to get money, how much would you want?
お金を貰うとしたらいくらほしい?